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整備工場DX入門セミナーでお伝えしていること③

2022年04月04日

G Cube Partnersの島田です。


今回のコラムは前回に引き続き、自動車業界整備工場のDX入門セミナーにてお伝えしていることの続きです。

このシリーズは今回でラストです。


前回は客単価アップに関してでしたが、今回は「業務効率アップ」に関して簡単に取り組めることの3例を記載します。




①整備工場に大型モニタを設置する


当日の来店予定や工場の稼働スケジュールをモニタで投影します。

こうすることで、

・当日の予約状況を把握できる

・整備士が担当するピット毎に

・随時段取りを組み直すことができる

・何時までに何の作業を終わらせるべきか予定が立てられるため、整備士一人一人の作業スピードが速くなる

・予定時間に来店しなかったお客様には即座に連絡ができる

といったようなメリットがあります。


各ピット毎に何時に何の入庫があるのかはシステムと連携させる必要がありますが、このような取り組みだけでも整備士一人一人の業務効率を上げることができます。


まだモニタを設置していない会社は導入されることをお勧めします。




②それぞれのPCのExcelやWordを禁止し、クラウド共有サービスに移行する


このDX化において、レベルが高く進んでいる会社は、それぞれのPCにインストールされているExcelやWordの使用を禁止し、GoogleスプレッドシートやExcelオンラインのようにクラウドサービスのみを使用するようにルールを定めています。

それぞれのPCのみにインストールされている場合、同時編集ができなかったり、ファイルの送受信をしたりと余計な手間が増えることになります。

このようなクラウドサービスを導入する会社も増えてきましたが、上記の会社のように使用も禁止している会社はまだまだ少ないです。

思い切って使用禁止にすることも良いのではないでしょうか。




③RPAを活用する


以前のコラムでも自動車業界のRPA活用についてお伝えしましたが、RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略であり、 パソコン上で作業を自動実行するためのソフトウェアです。


自動車業界でこのRPAを活用すると、

・既存客へのDMハガキ印刷

・競合店の価格調査

・HPやポータルサイトの車両登録

・会計ソフトへの入力

・既存客へのSMSやLINE送信

などを自動実行ができるようになります。


単純作業を自動化できるようになることで、

顧客満足度向上に直接繋がらない業務は自動化し、顧客満足度向上に直接繋がる業務(接客・挨拶・電話など)に時間をかけることで顧客満足度を向上させることができます。

今後さらに人口が減り、採用が難しくなっていく中、RPAの積極的な導入はますます必須となるでしょう。





いかがでしたでしょうか。


3回にわたるコラムで、自動車整備業界のDX化・IT化のほんの一部をお伝えしました。


システム周りは苦手という声もあると思いますが、直感的に わからなくても「わからない」「理解できない」と何もせずに終わる のではなく、まずは小さな事から始めるということが重要になります。


もちろんアナログな観点も必要で、お客様とのコミュニケーションや営業・提案など、お客様はプロから直接提案されることで安心感が生まれ、満足度が高まるものです。


人間がやる必要がある業務以外はどんどんデジタル化をしていくという発想が大切です。



少しでも参考にしていただければ嬉しく思います。






島田の過去のコラムはこちら





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