計画の実行度合いを高めるコツ
2022年08月15日
<第40回>
G cube partners の青野です。
今回はいつもと違って「計画の実行度合いを高めるコツ」について書いてみたいと思います。
皆さんの会社でも業務改善などを進める際にPDCAを回していると思います。
回されているとは思いますがその実践度合い、実行度合いはいかがでしょうか。
満足な結果が得られている会社さんはとても素晴らしいと思います。
「PDCA」というワードは今までにそれこそ耳にタコが出来るくらい聞いたことがあると思いますが、その実行度合いにおいて満足を感じている方は少ないように感じます。
PDCAを簡単におさらいしておきます。
Plan・・・「計画」 (←今回はここのお話)
Do・・・「実行」 (←今回はここのお話)
Check・・・「振り返り・評価」
Action・・・「改善」
のことで頭文字を取って「PDCA」ですよね。
5Sと同じで言葉では理解していても中身についてしっかりと理解し、必要なアクションが取れている人は意外と少ないようです。
一つ一つについての深堀はさておき、今回は意外とうまく回らないPDCAを上手く回すコツを2つをお伝えしたいと思います。
まず一つ目のコツです。
それは「良い計画」を作成するということです。
PDCAのキモは何といっても計画作成にあります。
「良い計画」が作成されていれば良いスタートが切れるでしょう。
そもそも「良い計画」とはどんなものでしょうか。
良い計画とは分かりやすくて実行度合いが図れる(評価できる)目標が明確に定められており、実施に向けて「5W1H」が明確に決定されているものをいいます。
つまり、「何を」「誰が」、「いつまでに」、「どれくらい」、実行するのかが明確になっていることです。
逆に良くない計画の例としては、上記が曖昧になっていたり、「なぜ取り組むのか」が明記されていなかったり、現状把握が十分でなく状況とズレが生じていたり、複数拠点の計画をまとめて記載して「どこで」が曖昧になっていたりといったものです。
このような「計画」は不十分であり、実行時にいろんな問題が出てきてしまい上手く回るこはほとんどありません。
二つ目のコツは「メンバーに計画を深く理解させる」ということです。
関与する人たちが「計画」に対する理解が浅い、当事者意識が低いと実行段階での動きが中途半端になったり、活動に抜け漏れが発生することが多くなってしまいます。
リーダーの方々はせっかく具体的で良い計画を作成したのに、メンバーがなかなか思うように動いてくれないと感じていることが多々あると思います。
もし、皆さんの部下がまったくヤル気がなく、部署内も一体感がなく殺伐とした状況であればそういう結果になっても仕方ないと思います。
ですが、そうでない場合は、メンバーが動かない理由があるものです。
基本的に誰しもが会社に評価されたい、認められたい、自身の役割を果たして貢献したいと考えているものです。
そういう思いがありながら動きが悪い、協力的でないというのは計画自体に対する理解が浅いということが原因であることがほとんどです。
要はヤル気はあるけど「何をすれば良いかわからない」ということです。
そこで計画実行度合いを高めるためにリーダーの方々にお願いしたいことはが2つあります。
①「計画」を立案するときにはメンバーから実行方法などについて意見を吸い上げながら立案すること
②「計画」立案後は、しっかりと内容を説明する時間を取って、メンバーの理解度を確認しながら丁寧に説明する時間をとること
言い換えると「計画を理解させる手間を惜しまない」でほしいということです。
上記を疎かにするとメンバーの実行度合いがかなり下がってしまいます。
計画を作成した本人(リーダー、管理職の方々)は計画に対する理解が深いのは当たり前です。
フォロワーとしてリーダーについていく部下の方々に皆さんが実行したい計画をしっかりと理解してもらうことが大切です。
部下の方々と個別に話してみると強いヤル気がある人が大半です。
今まで多くの会社でフォロワーの方とお話をし、様々な質問をしていくと「自身の能力を高めたいけど何をしたら良いかが分からない」という人がたくさんいました。
計画の実行度を高めていくにも、次の展開、ストーリーにを明確にし理解を高めさせる仕掛け、取り組みが不可欠だと思います。
そこが明確であれば自発的に動いてくれる人はたくさんいると思います。
上記は私がいろいろな会社で計画推進のお手伝いをしている中で感じていることです。
部下のヤル気を活かし成果に繋げていくために、上記を是非、実行していただきたいと思います。
皆さんの会社で立案されている各種、実施計画が少しでも大きく成果に繋がることを願っています。
〜自分のために、相手の立場に立って、最後の一念で良い仕事をし、大きな成果をあげよう!〜
〜全ては自分が起点です。自責の考え方で、感謝の気持ちを忘れずみんなで豊かになろう!〜
今回はここまで。
株式会社G cube partners
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