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責任3ヶ条

2022年10月10日

<第42回>

G cube partners の青野です。



今回は「責任3ヶ条」についてお伝えしたいと思います。



皆さんも電通の「責任3ヶ条」の内容をお聞きになったことがあると思います。
私はこの「責任」ということに対する考え方は仕事をするすべての人が心に刻んでおくべき内容だと思っています。


確認のため「電通 責任三カ条」を以下に載せておきます。


  1. 命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまでは、これをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。
  2. 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削除せらるべきである。
  3. 我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。



改めて読んでいただいて皆さんの感想はいかがでしょうか。



まず、1について。


『1. 命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまでは、これをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。』です。


もし、皆さんの属している組織が何かしら発令された内容が常に完璧に遅れることなく処理されるのであれば、結果や効果をいちいち把握しなくても問題は起こらないかもしれません。

でも、そのようなことは現実的には不可能なので、発令者が発令したままで結果や経過を確認しないというのはダメですよね。

言いっぱなしで結果や経過を確認せず、その現場に行ったり、発令内容の締め切りの際に実施、実行されていないということが露見することがいろんな会社で散見されます。

これは指示をされた人の責任でしょうか?

指示内容にもよるところがあるかもしれませんが進捗や結果を確認し、指示通りになっていなかった場合には「出来なかった」のか、「やらなかった」のかを確認しなければなりません。

そして、「出来なかった」とすればその阻害要因を排除する、指示内容を改めるなどの対策が必要となります。

また「やらなかった」場合には、指示内容をなぜ「やらなかった」を深堀していくことが不可欠です。

そこを曖昧にしてしまっている管理者、マネージャーがいる組織は何事においても「徹底力」に欠け、成果に繋がることが少ないことが多いです。



次に2について。


『2. 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削除せらるべきである。』


これは私も含めて多くの平凡な人が心に強く強く刻み付けておくべき内容です。
非凡な才能を持った天才的な人を除き、「一を聞いて十を知る」ような叡智と才能を持った人は多くありません。

逆に言うと、ほぼすべての人はスケベ心を出して「一を聞いて少しでも多くのこと」をやってやろうとするのではなく、「一を聞いたら、その一を完全にやり切る」注意力と責任感を持ってことにあたりなさいということだと思います。

複数のことに手を広げて、それぞれの中途半端になるのではなく1対1で負けない、一人一人の職務、責務を徹底的に果たすということが出来れば目標未達や成果に繋がらないということは最小限に抑えていくことが出来ると思います。



最後に3つ目。


『3. 我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。』です。


これは一つ目、二つ目の実施が甘いときに口先だけで「私の責任です。申し訳ありません」などと言われても何の価値もない。
一つ目、二つ目を徹底的に実施する、実施させることこそが管理者、マネージャーの責任であり、その方たちが「最後の砦」という意識でことに当たりなさいということだと思います。

指示をする側は実施できる内容を指示し、進捗、結果までを滞りなく確認する。
指示をされる側は「1対1」で負けないように自身の職務、責務を徹底的に果たす。

これをそれぞれが徹底的に実行することが普通の人が普通よりも大きな成果に繋げる肝だと思います。



すべてのモノにはレベルがあるので、どの程度まで実行できると上記が果たせたことになるかは判断が難しいですが、日々、進歩、深化していけると良いですね。


皆さんの会社の徹底力、実行力が高まること参考になれば幸いです。



〜自分のために、相手の立場に立って、最後の一念で良い仕事をし、大きな成果をあげよう!〜
〜全ては自分が起点です。自責の考え方で、感謝の気持ちを忘れずみんなで豊かになろう!〜



今回はここまで。




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