幹部の役割
2024年07月15日
<第71回>
G cube partners の青野です。
今回は「幹部の役割」について。
皆さんの会社でも「幹部」と言われる方々がいらっしゃると思いますがどのような人のことを言うのでしょうか?
一般的に幹部社員とは、会社が雇用する従業員の中でも経営に深くかかわる社員のことを言い、組織をマネジメントする視点が求められます。
幹部社員の意味や期待される役割は会社によって違いがあり、どの職位からを指すのかも会社ごとに異なります。中小企業の実態としては、「部長」クラス以上からが幹部社員と言われることが多いようです。
中堅企業・中小企業がさらなる成長を遂げるためには、社長などの経営者をサポートする「幹部」の存在が重要となります。
しかし、経営幹部の役割や求められる資質・スキルについて具体的にイメージ(定義)できず、求める働き、成果に繋がっていないことも多く見かけます。
そもそも「幹部」には何を求めますか?
経営幹部は、企業が利益を出すためにどのような活動をすればよいか主体的に判断し、経営に関する意思決定を経営者とともに行う人材の総称です。
また管理職と経営幹部の違いは、幹部は企業の事業全体を俯瞰的に見て経営判断を行うのに対し、管理職は部署内の業績目標の達成とそのための部下育成の役割を担うという違いがあります。
こうして定義してみると幹部がやらなければならないこと、身につけなければならない能力も具体化してくるのではないでしょうか。
■経営幹部に求められる能力
・迅速な意思決定能力
不測の事態においても迅速に対応し、意思決定を行って結果を出すことが求められます。適切な判断を下すための的確な情報収集能力や論理的思考力、課題解決力、そして、何より正しい道徳観、倫理観を持った高い人間性といった能力基盤が求められます。
・経営的な視点
幹部は企業の経営に主体的に関わり、さまざまな判断を下して経営戦略を考え続けなければなりません。幹部となる社員は、経営的な視点から物事を見ることができる必要があります。
・高い対人関係能力
幹部は、部署やチームの垣根を越えた調整役やまとめ役を担うことも少なくありません。そのためコミュニケーション能力やヒアリング力、交渉力、リーダーシップ力といったリレーションシップ構築能力をより高めていく必要があるでしょう。
・担当領域での高い専門性
幹部は経営者が適切な判断を下せるようサポートすることが大きな役割です。そのため自身が担当管理する領域においては高い専門性をもつことが不可欠です。
専門的な知識やスキルを持っていないと、実際の現場を十分に理解できず、適切な経営判断が行えないというリスクにつながる恐れがあります。「現場が抱える課題は何か」「何が現場の負担となるのか」を的確に把握するためにも、自己研鑽して自身の管理領域における専門性を高めることが大切です。
・3年後、5年後を見据えた先見性
企業が世の中の大きな変化に対応し成長していくためには、将来的な世の中のと様相、流れなどを考えられる「先見性」を持つ努力をし続けることが大切です。
政治・経済動向、業界動向などにも常に関心を払い、自社、顧客業界などに何がどのように影響していきそうかなどのシミュレーションするクセ付けをしておくことが大切でしょう。
いかがでしょうか。
皆さんの会社で定めている幹部の方々に求めるスキル、役割との違いもあると思いますが経営者と一体となって意思決定や事業推進を共に担っていく幹部の方々には概ね、上記のような能力が必要だと思います。
あと、何より大事なことを言い忘れていました。
管理職、経営幹部、経営者と上の立場になればなるほど高い人間性が求められます。
正しい道徳観、倫理観、そして、事実、現実を直視し、易きに流されず当たり前のことを当たり前にやる強さを持つことが大切だと思います。
経営者も経営幹部も簡単ではありませんね。
私も経営者の端くれとして自身の役割がしっかり果たせるよう精進していきたいと思います。
今回はここまで。
〜自分のために、相手の立場に立って、最後の一念で良い仕事をし、大きな成果をあげよう!〜
〜全ては自分が起点です。自責の考え方で、感謝の気持ちを忘れずみんなで豊かになろう!〜
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