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シナリオプランニングの進め方②

2024年01月09日

<第63回>

G cube partners の青野です。

今年もスタートしましたね!
良い一年にするために決めたことをしっかりと実行していきましょう。



今回は前回に引き続き「シナリオプランニングの進め方」です。

具体的な実施ステップは概ね以下の通りです。



①まずは「何に」ついてのシナリオを検討するのかを決める。
 世界のすべての事象についてのシナリオを描くなどということは現実的ではありませんし、不可能でしょう。
 そこで自社の市場について将来のシナリオをどうなるのかということを検討するのが良いでしょう。
 将来予測がばっちりと当たっていればそれに応じた施策がハマり、安定した経営が行えるでしょう。


②将来に影響を与える要素を洗い出します。
 関連領域について情報収集、環境分析を行うことで未来に影響を与える要因を出来るだけ網羅的に洗い出します。

 例えば、PESTEL分析を活用すると、以下の項目について多面的に分析することができます。
  ・Political(政治面)・・・政府の安定性や税制、政策など
  ・Economic(経済面)・・・景気サイクル、インフレ率、GNP動向、失業率など
  ・Sociological(社会面)・・・人口分布、収入格差、生活水準、ライフスタイルの変化など
  ・Technological(技術面)・・・政府や業界の取り組み、通信環境の成熟度など
  ・Legal(法律面)・・・労働関連法、消費者保護法、規制緩和など
  ・Environmental(環境面)・・・環境保護やエコロジーに関する世論、SDGsなど

 上記を詳細に調査するのはなかなか難しいと思いますが各項目を日々、意識しながら情報収集を行っておくことが大切だと思います。
 「時流適応」「力相応」に経営環境を乗り越えていくためにも外部環境分析、内部環境分析は不可欠です。
 



③洗い出した要因の中から重要度の大きい要因を決定します。
 事業への影響度の高い要因については特に深堀り、検討することが大切です。
 インパクトが大きく不確実性の高い内容をピックアップして検討するのが良いでしょう。



④その重要度の高い要因を元に将来のシナリオを作成します。
 いくつかのシナリオを作成し、インパクトの大小、不確実性の大小の4象限に分けて検討を進めていきましょう。


⑤そのシナリオに合わせて自社の事業の戦略、施策を検討、立案します。
 作成したシナリオを自社のビジネスに紐付けて、事業方針を策定し、組織づくりに活かします。初めに定義した自社の抱えている課題や競合他社と比較した優位性などを考慮し、シナリオプランニングの目的である「不確実な未来に備える」ためには、どのような形でシナリオを活用できるかを考えます。


ざっと進め方を書きましたが大上段に構えずに

①自社の置かれている環境

②自社の進みたい方向性

③そこに進むために必要なこと

④上手くいったときの備え

⑤上手くいかなかったときの対応策

⑥どこまで受け入れるか、撤退ラインの設定など


どうなった時に、どうするということが予め検討、決定出来ているとことが起こった際の対応スピードが上がりますし、行き当たりばったりではなく円滑に必要な対応が出来るでしょう。

何ごとにも「構え」と「備え」をしっかりと行い、円滑な企業経営を行っていきましょう。



今回はここまで。



〜自分のために、相手の立場に立って、最後の一念で良い仕事をし、大きな成果をあげよう!〜
〜全ては自分が起点です。自責の考え方で、感謝の気持ちを忘れずみんなで豊かになろう!〜





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