夜の体育祭
2023年10月23日
<第58回>
G cube partners の青野です。
先日、テレビを見ていた時のことです。
スポーツにまつわるバラエティ番組の中で「福岡第一高校の『夜の体育祭』」の紹介がありました。
不勉強で「福岡第一高校」がどのような学校なのかなどはまったく知りませんでしたが、スポーツなどがとても盛んで野球部は甲子園に出場したり、バスケットボールやその他、種目でも全国的な成績を上げている学校だそうです。
「夜の体育祭」は熱中症対策のため2022年に始まったそうです。
体育際は18:00に開会式、諸々の競技があり20:30には閉会式、そして、21:00に下校とのこと。
生徒数が多い割には3時間とコンパクトにまとめられてとても良いと思います。
興味をひかれ観ていると学校関係者のお話で「毎年、毎年、体育祭をやると熱中症でぼんぼん人が倒れる、それこそ一人二人ではなくたくさん倒れる。だったら暑い昼間にやるんじゃなくて涼しくなる夜に体育祭をやればいいじゃないか!」となって夜の開催を検討し、実施したそうです。
また夜開催の見どころの1つに応援があります。ペンライトを振って応援したり、プロジェクションマッピングがあったりと、「光の競演」をテーマにした夜ならではの演出もなされていて、紹介映像ではさながらコンサートのようでした。
参加する生徒も「フェスに参加してるみたいでとても楽しい」ととても喜んでいました。
もちろん前例などなく実施までには紆余曲折あったそうですが、やってみると「熱中症で倒れる人がいなくなり」、また、「ユニークな取り組みに入学希望者の問い合わせが増えた」といった想定外の効果もあったとのこと。
ほんとに素晴らしいと思います。
起案をした人、検討のテーブルに挙げた学校運営者、実施までの推進者のすべての人が天晴れですよね。
体育祭は日中にするものという既成概念、固定観念に囚われ思考停止にならず、状況に合わせて変幻自在に対応していく柔軟な姿勢とチャレンジ精神、そして、遊び心。
何より「より楽しくしよう」という意識が素晴らしいと思います。
日常の中で既成概念、固定観念に囚われてしまってることってたくさんあると思います。
そこに疑問や問題意識が持てるかどうかも重要ですが、違和感を感じたらそのままスルーせずに疑問や違和感を拾い上げ、あるべき姿やありたい姿などを思い浮かべながら新たな形を模索していくことはとても大切なことだと思います。
進取の心で日々の生活、日々の業務をブレイクスルーしていきたいですね。
福岡第一高校 夜の体育祭の紹介ページ
今回はここまで。
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