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東京モーターショー2019に行ってきました

2019年11月05日


ジーキューブパートナーズの島田です。



今週のコラムは「東京モーターショー2019」のレポートです。


前回のコラムでは外国人採用について記載しておりましたが、今回は急遽テーマを変えて東京モーターショー2019について記載をします。


2年に1度開催される東京モーターショーが昨日で閉幕しました。

東京モーターショーは各メーカーによるコンセプトカーの打ち出しやブース作りによって、各メーカーの今後の戦略や方向性、どの分野に力を入れていくのかがよくわかります。


私自身は2年前の東京モーターショーにも参加しましたが、

今回の東京モーターショーは前回よりもさらにメーカーによるポジションが明確に分かれており、”見ている目線の差が大きく離れている”ということが私の率直な感想です。


トヨタ自動車の豊田章男社長(日本自動車工業会会長)は今回の東京モーターショーについては、「現在の実力値では70万人来場が限界で、今年は100万人を目指したい」という旨の発言されておりました。


そして実際、11月2日時点で発表された内容では、今年の東京モーターショーは来場数が100万人に達する見通しとなりました。

それだけ今回の東京モーターショーは多くの人達からの注目を集めていたものであり、実際、従来の自動車ビジネスと今後発展するモビリティ事業が混在したものでした。



国内の各乗用車メーカーのブースの見学に行った際の感想などを記載していきますが、ここでは、従来の自動車の使い方のように運転手が運転するような車を「従来型」、MaaSをはじめとした移動手段・移動時間・システムによる新しい価値の打ち出しがされているものを「モビリティ型」と定義します。

各メーカーの打ち出していたポジショニングはこんなイメージ。(あくまで私の主観です。)

トヨタからはモビリティを通じて社会を変えていくということを強く打ち出していますが、その他メーカーは従来からそこまで大きく変わったという印象はありませんでした。

以下、メーカーごとの様子を簡単にお伝えします。


【トヨタ】

ブースには従来の自動車の展示は一切無く、未来の街の映像が常時流れており、今後モビリティが社会の中でどのような役割を担うのか、どのような社会を作り上げていくのかが表現されておりました。

単なる移動手段の一つであった自動車が、これからe-Palatte・e-4meをはじめとしたモビリティで移動時間をどのように活用できるのかということを、映像や実演で打ち出されていた所が非常に印象的でした。


また、トヨタグループの製造会社(トヨタ車体・アイシン精機・DENSOなど)も同様にモビリティ型の打ち出しをしており、トヨタグループの全勢力をかけて近未来社会をどのように作り上げていくのか明確に打ち出しがされていたと感じるものでした。



【ホンダ】

「e:TECHNOLOGY」と名付けられたテクノロジーが基軸とされるコネクティッドサービスにより、社会・家・車・人などをどのようにつなぐのかが打ち出されていました。

コネクティッドサービスについて、わざわざ人と特設ブースを設けて説明されていたのはホンダのみ。

コネクティッドサービスにおける車は「honda e」が打ち出されており、従来型の車の打ち出しは新型フィットのみ。

「honda e」は2020年夏に市販予定でもあり、とても楽しみに感じます。



別ではホンダジェットの特設ブースもあり、従来の常識にとらわれない新たな領域にもチャレンジをされていることがわかるブースでした。


【日産】

電気自動車の先駆けとなった日産ですが、ARIYAと名付けられているEVプラットフォームを活かした車両が披露されていましたが、あくまでも従来型の車で打ち出されていたのみであり、モビリティ社会をどのように作り上げていくのかということは、今回のブースではあまり目立っていなかった印象です。



【マツダ】

マツダも同様に電動化技術を活かしたコンセプトで打ち出されていましたが、やはりブース全体の中では従来型の車がメイン打ち出しであり、EVでどのような社会を作り上げていくのかというところまでは見えないブースでした。



【三菱】

PHEV(プラグインハイブリッドカー)の打ち出しがメインでした。

正直なところ、他メーカーが自動運転やEVにシフトチェンジをしている中でPHEVというのは時流の捉え方とスピード感に「あれ?」と感じざるを得ない感想でした。

しかし、三菱自動車は海外のSUV事業に強みがあるので強みを活かした戦略とも言えます。




【スズキ】

実は今回個人的に最も驚いたのがスズキのコンセプトカー「hanare」でした。

運転席が無いモビリティで移動時間をどのように楽しめるかということが打ち出されています。

スズキはトヨタのようにモビリティが社会をどう作り上げるかということを大々的にPRしていないので、このようなコンセプトカーを出してくるのは意外でした。

ブースの8割は従来型の車や既存の車種を打ち出していましたが、hanareを打ち出してきたのは意外なところでした。

これからのモビリティ社会を見据えた動きをしていることがわかります。




【ダイハツ】

スズキと同様思い切った舵を切ってきたと感じたのがダイハツブース。

4つの車両の中心にあった「ICOICO」は移動時間を楽しむ工夫がされている車でした。

ICOICOには「自動運転車」と表記されていますが、あまり自動運転として打ち出している感じは見受けられなかったです。




【スバル】

スバルは「心から運転を愉しむ」ことをテーマとした打ち出しでいかにもスバルらしい。

社会全体であればニッチ分野ですが、スバルはこれが良いところ。


こんな光景もスバルならでは、ですかね?(笑)



~番外編~

【テスラ】

テスラは東京モーターショーにおいては、車両2台が配置されるだけの小さな小さなブースでした。

東京モーターショーには力を入れてないのでしょう。

個人的には1ヶ月ほど前に元Microsoftの中島聡さんのツイートにあったこんな機能が目の当たりできないかなーと淡い期待をしていましたが、まあ無かったですね。笑

日本のモーターショーでこんな機能を見せられたら「日本のメーカーは何をしているんだ」と言われるかもしれませんね。



最後に


今回の東京モーターショーは各自動車メーカーの、これからのモビリティ社会に対する意識とスピード感がよくわかるような内容だったかと思います。



現在、自動車関連の市場規模は全世界で約650兆円ですが、これが2050年には1500兆円にまで伸びるとも言われています。

そのうち900兆円はMaaSに関連する市場であり、モビリティ産業が今後どのように市場拡大していくのかがとても注目されています。


今回の東京モーターショーの来場者数は前回の3割増になるとも言われていますが、それほど注目されていることは間違いありません。

東京モーターショーで近未来の社会や業界の発展がどのように進んでいくのか、次のビジネスモデルの発見をする良い機会です。

東京モーターショーをきっかけとして、今後の自動車各メーカーの動きに注目していきたいところです。


個人的にはもっと進化した自動運転やEVが見たかったという印象です。


今後の発展に期待します。





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