2023年自動車業界繁忙期の所感

2023年03月27日

G Cube Partnersの島田です。

今回は自動車業界繁忙期の所感というテーマでコラムを記載します。

自動車業界にとって１～３月は繁忙期ですが、

今年の繁忙期は全国的に専業店を中心としたどの業態でも昨年対比で実績を落とした年になったということが言えると思います。

理由としては４つあると考えます。

①電気代、ガソリン代、食費の高騰により自動車の買い替えにお金が回らない

②全国旅行支援により消費が観光に向かっている

③2022年夏～秋頃から繁忙期の前倒しが起きていた

④新車の供給が早まってきており、「すぐに納車ができる中古車」という相対的価値が下がった

特に①の影響は露骨に現れており、中古車販売店では総額30万円で購入できる中古車を求めているお客様が非常に増えていることを耳にします。

そこで今後の対策についてですが、

集客を増やすためのいわゆる集客商品の価格を今までよりも低い車両を所持するということが重要だと考えます。

特に中古車店に関しては、１～３月全体を通して昨年対比を割っていた会社が多かったのですが、昨年を超えた会社もわずかながらありました。

それらの会社の特徴は総額30万円～50万円の車両を多く所持していた会社でした。

（調べてみると、在庫構成のうち３５～４５％が通常よりも予算ダウンした車両でした。）

予算が厳しくなっている時代、お客様は「車両の質」よりも「車両の価格」を優先します。

集客商品となる低価格車両は完璧に鈑金塗装をするのではなく、ある程度ボロボロの車でも良いでしょう。

商品の質を追求するよりもまずは低いプライスの車両があること自体が全体の集客数を増やすことにつながります。

今年は4月以降も非常に厳しい戦いになることが予想されます。

いち早くこれまでより集客用の低価格車両を増やす方に舵を切ることをオススメします。

多少の客層が落ちることも覚悟しながら厳しい時代を乗り越えていただければと思います。

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