グッピー理論
2023年11月20日
<第59回>
G cube partners の青野です。
「グッピー理論」ってご存知ですか?
人材育成や会社を成長させていくにあたってとても興味深い法則で以下に内容を記載します。
グッピーという熱帯魚を100匹水槽で飼うと、えさを口にできる「勝ち組」と口にできない「負け組」に分かれてしまうのだそうです。
そしてその比率はほぼ半々となるそうです。
その後、勝ち組と負け組をそれぞれ別の水槽で飼うとそれぞれの水槽のなかでさらに勝ち組と負け組に二分されてしまうとのこと。
さらに興味深いのはその先で、「勝ち組の中の負け組」と「負け組の中の勝ち組」を一緒の水槽で飼うと最初は負け組だったはずの「負け組の中の勝ち組」が勝利してしまうと言うのです。
ここ、めちゃくちゃ面白いと思いませんか?
ある集団では、優劣、強弱の差が必ず出てくるものですが、その勝ち負けは絶対的なものではなく一度負けても次に勝つチャンスがあるということです。
「勝ちグセ」がついているとその後も「勝てる」ようになっていくチャンスがあるということですよね。
これを企業の人事に当てはめると、高学歴の優秀な人材ばかり集めても、半分は使い物になるが、残り半分は戦力にならずに埋もれてしまうということである。逆に、低学歴(失礼!)の人材ばかり集めても、その半分はきちんと戦力になるということです。
これは皆さんのご経験の中でも納得できることではないでしょうか。
学業優秀だった人間がビジネスでも成功するとは限らないですし、学歴、学校の成績はたいしたことがなくても社会に出ると急に頭角を現わし成功をおさめている人は五万といます。
グッピーの法則から言えること学業の優秀さとビジネスでの成功は必ずしもリンクせず、どんな人にも成功のチャンスはあるということ。
重要なのは「成功体験」を与え続けることだと思います。
成功体験を得させるためには
①最初から高すぎる目標を与えるのではなく程よい目標(少し背伸びすれば届く目標)を設定すること(させること)
②上司、先輩などが必要に応じてしっかりとフォロー、サポートもしながらクリアさせること
③「成功体験」を勝ち癖にするために目標をクリアさせ続けること
勝ち癖を付けさせるためには上司、先輩が自分基準で目標を決めるのではなく、目標に挑戦する相手基準で少し背伸びすれば出来る目標を設定してあげることが大切です。
出来る先輩、出来る上司は「これくらいのことはクリアしてもらわないと・・・」と高め(高すぎる)の目標を設定してしまいがちです。
対象の部下、後輩がある程度、成功体験、知識、経験を積み重ねた後の最終的な目標を高くすることに問題はありません。
しかし、最初から高望みをしないこと。
小さな目標をクリアさせ、達成感、自己承認感、喜びを味合わせてあげましょう。
社員育成、部下育成のためのそういった環境整備、ほんとに大切だと思います。
求めすぎ社長、求めすぎ上司を止めて部下の潜在能力を引き出し、強い会社を創っていきましょう。
今回はここまで。
〜自分のために、相手の立場に立って、最後の一念で良い仕事をし、大きな成果をあげよう!〜
〜全ては自分が起点です。自責の考え方で、感謝の気持ちを忘れずみんなで豊かになろう!〜
株式会社G cube partners
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