日本国籍の取得について
2022年10月31日
こんにちは、G cube partnersの石木です。
本日は、最近相談が多い帰化申請について書いてみようと思います。まず帰化とは、日本の国籍を有しない者（外国人）からの日本国籍の取得を希望する旨の意思表示に対して、国家が許可を与えることによって、その国の国籍を与える制度をいいます。誰でも帰化申請ができるわけではなく、帰化には条件があり、条件を充たす必要がありますので、順にみていきましょう。
最初に、帰化の申請をする時まで、引き続き５年以上日本に住んでいることが必要です（住居要件）。ポイントは「引き続き」という文言で、単に５年以上住んでいれば良いということではなく、５年間の間に一度の海外出国で９０日以上の出国や、１年間の合計出国日数が１２０日を超える場合はまた最初からカウントすることになりますので注意が必要です（例外もありますので問い合わせください）。
次に、年齢が１８歳以上であって、かつ、本国の法律によっても成人の年齢に達していることが必要です。本国の法律でも成人と扱われていることがポイントです。
３つ目に素行要件になります。素行が善良であるかどうかは、犯罪歴の有無や態様、納税状況や社会への迷惑の有無等を総合的に考慮して、通常人を基準として、社会通念によって判断されることとなります。税金関係が自動的に引き落とされている方は問題ありませんが、ご自身で納付しなければいけない場合は、しっかり納税しているかもう一度確認してください。意外と納付忘れが多いので気を付けてください。交通違反も５年間遡って記録を見られますので、違反が多い方は注意が必要です。
４つ目に生計要件です。ご自身と一緒に暮らしている家族の収入で生活できていけますかという事を確認されます。
５つ目に日本の国籍を取得した場合は自身の国籍を喪失することになるという事です。日本では二重国籍が認められないので、これを許容できないのであれば帰化できません。
６つ目は日本国を破壊するような危険な思想を持っていないことです。
最後に、日本語の読み書きができること。小学校３年生レベルの読み書きレベルが必要です。確認テストがあり漢字も必要になるので、苦手な方はしっかり対策が必要です。
帰化には大きく以上の要件が必要になりますは収集する書類は多数に及びます。弊所ではいつでも相談に乗らせて頂いておりますので、考えておられる方はお気軽にご相談ください。許可がおりるまでに平均して１年くらいはかかりますので、その点もご注意ください。今回はここまでとします。
株式会社G cube partners
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