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特定技能で異業種から自動車整備士に切り替えを希望する外国人が増えていることについて

2021年08月16日

G Cube Partnersの島田です。



これまで多くの外国人の自動車整備士との面談を行ってきましたが、ここ最近異業種から自動車整備士になりたいと考えている外国人が急増しています


自動車整備の特定技能に移ることが多い業種は金属加工や木材加工などの製造業、機械メンテナンス業もしくは建設業です。

これらの業種で技能実習2号(3年間)を終えるタイミングで自動車整備士に変更を希望されるのです。



そこで今回のコラムでは、

・どうすれば自動車整備の特定技能になれるのか

・何故、自動車整備士になりたい人が増えているのか

・給料はいくらが妥当なのか

・業界未経験者でも面接の時にどこを見て判断をすれば良いのか

など、自動車会社の経営者目線で気になることについて記載したいと思います。




(1)どうすれば自動車整備の特定技能になれるのか?

まず、異業種から自動車整備士の特定技能ビザを取得するためには、自動車整備分野特定技能評価試験に合格しないといけません。

問題例は以下の内容です。

学科試験

https://www.jaspa.or.jp/Portals/0/resources/jaspahp/user/specific-skill/pdf/Practical%20test%20questions_2.pdf

実技試験

https://www.jaspa.or.jp/Portals/0/resources/jaspahp/user/specific-skill/pdf/Theory%20test%20questions.pdf

※日本自動車整備振興会連合会より参照



これらの試験に合格をしなければならないため、業界未経験であっても、自動車整備を行う上で最低限の知識はあります。

また、仕事が未経験でも勉強をして試験を合格しているため、比較的真面目に仕事に取り組むタイプであると前向きに捉えても良いでしょう。




(2)何故、自動車整備士になりたい人が増えているのか


これまでの面接を通じて判明したことは、自動車整備士になることを希望している外国人が増えている理由は2つあるようです。


1つめの理由は、元々自動車整備士の技能実習生になることを希望していたが、当時、求人をしていた自動車会社が見つからなかったためです。

そして、就職先が見つからない中でも送り出し機関への借金返済をしていかなければならないため、異業種でも求人があった会社に応募をしたということが理由の1つです。

面接をすると本当は元々自動車整備士になりたかったという人材や、母国では自動車に関する専門学校に通っていたという人材が意外に多いことがわかります。



もう1つの理由は、ベトナムをはじめ東南アジアではこれから自動車産業が活発になっていくことを見越して、今のうちから自動車整備の技術を身につけるためです。

これから母国が豊かになり、個人で自動車を所有する人が増え、自動車整備工場の需要が増えることがわかっているため、今のうちに日本で技術を身につけたいという人が増えているのです。

このような人材は、将来は独立をしたいという人も多くいます。




(3)給料はいくらが妥当なのか


まず、自動車整備の技能実習経験がある人材の傾向ですが、大手企業では技能実習生の段階でも総支給21~22万円ほどであり、その人材は特定技能の場合は総支給27万円を希望をしています。

これぐらいの月給が業界でも最も高水準と考えて良いでしょう。



また、中小企業で働いてきた人材は特定技能では残業込み総支給23~25万円を希望する人が多いです。

実際に技能実習で整備を経験している人は総支給22~24万円が目安でスムーズに採用できているケースが多いです。

しかしこの給料は、技能実習として整備を経験していない未経験の人材も同じ金額を希望することがありますが、未経験者の場合は総支給20~21万円が妥当ではないかと個人的には考えます。


その他は日本語能力などの資格手当に差をつけると良いでしょう。




長くなってきましたので、今回のコラムはここまでとします。



次回は、業界未経験の人材は面接の際に何を見れば良いのかについてお伝えします。




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