PDCAは実行されてますか?
2024年03月11日
<第66回>
G cube partners の青野です。
突然ですが、御社では会社全体として、また、部門ごとでPDCAはしっかりと実行されていますか?
PDCAサイクルは古いと言われたりすることもありますが私はそうは思いません。
事業開発や商品開発、クリエイティブ系の業務には違ったアプローチの方が有効なこともあると思いますが業務改善や人材育成などにおいてはPDCAサイクルは有効だと思います。
ちなみに新たな業務改善手法は以下のようなものがあります。
OODAループ 迅速な意思決定により最速で目標達成を目指す
PDRサイクル 計画を立てずに、とにかくやってみる
STPDサイクル 目標と現状のギャップを抑える
DCAPサイクル 行動による情報収集をもとに次の計画を立てる
興味のある方はググってみてください。
ケースに依るとは思いますが上記はPDCAの変化形なだけで王道のPDCAをしっかり回す方が私は良いと思います。
今回はしっかりとPDCAサイクルを回して成果に繋げるために気をつけることをお伝えしたいと思います。
以前(私が担当している第40回「計画の実行度合いを高めるコツ」)にPDのところはお伝えしておりますのでPDについては前回コラムをご参照ください。
なぜかCAについてお伝えせずに次のテーマに移ってしまっていたので「実行度合い」を高めるために今回はCAについてお伝えしたいと思います。
PDCAサイクルを回そうとして陥りやすい失敗原因は計画、実行したことに対してしっかりと振り返り、評価を行っていないことが多いです。
計画は半年とか1年とか、場合によってはもっと長いということもあると思います。
PDCAのC、チェックをどのタイミングでどのようにやるかによって実行状況、成果レベルが大きく変わってしまいます。
皆さん、作成された計画がどの程度実行されたかはいつチェックされますか?
全てが終わってからでしょうか?、半分くらい進んでからでしょうか?
私は少なくとも月次でチェックすべきだと思います。
半年計画であろうと、一年計画であろうと最終達成目標に至るまでの実行計画は月次に落とし込まれていないといけません。
言い換えると当月の計画と当月のの実行内容の差異を分析し、上手く進んでいる項目、上手く進んでいない項目を把握する。
そして、上手くいっていない項目の原因を掘り下げ、挽回策、代案を作成し、次月の活動計画に反映させる(A:アクション)ことが大切です。
言い換えると全体のPDCAサイクルの中に月次のPDCAサイクルがあるというイメージです。
1ヶ月ごとにチェックをするということは週次である程度の進捗は把握しておかないといけません。
リーダー、管理者は月末近くに当月の活動のチェックを行い、当月中に挽回策、代案を作成する。
そして、遅くとも翌月初めには計画の修正、変更がある場合にはプロジェクトメンバーに周知し、具体的な指示を出さねばなりません。
このチェックとアクションが毎月しっかりと行われていれば全体計画の終了時に達成目標が大きく未達におわるということは少なくなるでしょう。
リーダー、管理者はプレイングマネージャーなことが多いでしょうから負担が大きくなることは間違いありません。
プレイヤーの部分をある程度、比率を下げることを検討することも必要でしょう。
トータルの成果を上げ、組織を強くしていくためにはプレイングマネージャーの役割も今よりも少しマネージャー寄りにしていくべきだと思います。
もともとしっかりと管理(マネジメント)出来ないからプレイヤーとしての成果も求めたというのがプレイングマネージャーの始まりだと思います。
しっかり管理(マネジメント)することで目標達成率が高まり、その過程で部下育成が進むのが最も良い状態です。
(プレイヤーとしての働きが忙し過ぎて部下育成が出来ていないというのをよく見かけます)
リーダー、マネージャーにPDCAの回し方、PDCAそれぞれの項目の必要実施事項をしっかり教育し、しっかりと成果を上げていただけるように会社を変えていかないといけません。
マネージャーの二大責務は「業績目標の達成」とそれを実現するための「部下育成」ですから。
改善活動や組織力強化が思うように成果に繋がっていない会社さんはお気軽に私までご相談ください。
皆さんの会社の益々の成長、発展を強力にお手伝いさせていただきます。
今回はここまで。
〜自分のために、相手の立場に立って、最後の一念で良い仕事をし、大きな成果をあげよう!〜
〜全ては自分が起点です。自責の考え方で、感謝の気持ちを忘れずみんなで豊かになろう!〜
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