整備工場DX入門セミナーでお伝えしていること①
2022年02月07日
G Cube Partnersの島田です。
今回のコラムは自動車業界のDX化についてです。
昨年末より外部企業様と協業で「自動車業界整備工場のDX入門セミナー」をほぼ毎月行なっています。
「DX」と言いましても、経済産業省による「DX」の厳密な定義は大雑把に言うとビジネスすべてをデジタル化していくことを指しますが、自動車業界における本格的なDX化、すなわちCASEやMaaSによるビジネスモデルそのものの変革はこれからです。
※DXの定義(経済産業省より)
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
そのため、現段階では自動車業界の中小企業が取り組むことは、DX化の前にまずはIT化が必要となります。
※IT化の定義
「Information Technology(インフォメーションテクノロジー)の略語で、コンピュータとネットワーク技術の総称であり、その上でIT化とは、デジタル技術を用いてアナログな作業・業務から効率化を行うこと」
整備工場DX入門セミナーでは、すぐに取り組める初歩的なものから、時間をかけて行う高い難易度まで幅広くお伝えしています。
そこで今回のコラムでは、整備工場のDX入門セミナーでお伝えしているほんの一部を記載します。
そもそも整備工場が業績を上げるためには優先順位があります。
①リピート率アップ・防衛率アップ
②客単価アップ
③新規集客
④業務効率・生産性アップ
特に、リピート率アップは既に取引をしたことがあるお客様であるため、新規集客をするよりも難易度としては簡単であるため最優先事項としております。
リピート率アップ・防衛率アップをする上でまず取り組むこと3つは以下の内容としてお伝えしています。
(1)集計表を作成する
あくまで個人的な感覚的ですが、世の中の整備工場の中でキチンと集計をとっている企業は30%ぐらいかと思います。
集計表をとっていないと、経営者の感覚としてはリピート率が70%ぐらいあると思っていても、正確に集計をすると50%ぐらいであるということもよくあります。
まずは集計表を作り、正確に実績集計をすることで初めて戦略・戦術を練ることができます。
(2)整備来店履歴を作る
整備工場はどうしても車検ばかりに意識が向きがちですが、実は車検を迎えるまでの点検の来店履歴を正確に把握できるようにすることが大切です。
まったく点検に来ていない既存客と、毎回点検に来られる既存客。
どちらを優先して呼び込みを強化しなければいけないかと言うと前者であることは容易にわかります。
ただでさえ忙しい中で車検の呼び込みをしなければならないため、過去の来店履歴を把握することで優先順位を立てることができます。
(3)入庫枠の空き時間に予約ができるシステムを導入する
TELコールで車検の呼び込みをしても、平日であればお客様も仕事中であり、まともに電話対応してくれないこともあります。
やっと電話に出られるようになって予約をしようとしても、既に整備工場が閉店後であることもあります。
そのため、工場が閉店後も予約できるシステムを導入することが必要です。
オリジナルアプリケーションを導入したり、リクルートさんのAirリザーブを導入するなど、方法は多々あります。
長くなりましたので、今回のコラムはここまで。
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