2023年車販店の初売り/繁忙期の予測
2022年12月05日
G Cube Partnersの島田です。
2022年もあっという間に12月に入りました。
今回のコラムは2023年初売り/繁忙期の車販の予測をしたいと思います。
【自動車の相場感】
まず、2022年の中古車相場は例年よりも高くなっていることは周知の通りです。
その原因は新型コロナによる外出禁止による工場停止やロシアウクライナ戦争などの原因によってサプライチェーンの混乱が生じ、新車の供給が遅くなったことが中古車相場の上昇に繋がりました。
ところが、サプライチェーンの乱れに関しては、2006年以降のコンテナ指数の推移を見ると2022年以降を一気に下がり始めたことがわかるため、サプライチェーンの乱れが収束に向かっていることがわかります。
これはすなわちこれから新車の生産が通常通りに戻り始めているということを意味します。
次にこのサプライチェーンの混乱がなくなると中古車相場にどのように影響しているかを見てみます。
中古車相場から状況を知る上でアメリカの中古車市場(マンハイム マーケット レポートによる卸売中古車価格)を見ると、以下のようなグラフと表をしています。(1995年を100 とした場合)
これは中古車卸値価格指数がどんどん下がっているため、相場が落ち着き始めていることを意味します。
この流れは遅かれ早かれ日本にも同様のことが起きます。
むしろ既にこれから繁忙期を迎えるにも関わらず、中古車相場が下がっているという現象も耳にしますが、この流れは今後も続く可能性があります。
今回の繁忙期は中古車相場に対して慎重になっていた方が良いでしょう。
繁忙期が終わる4月以降には相場が急激に下がる可能性もあります。
高買いをしないように例年以上に落札価格に目を光らせておいた方が良いでしょう。
【初売り】
今回の初売りは1月1~3日に第一弾をされる企業が多いと思います。
今回は1~2日は昨年より集客・販売台数が少し下がり、3日は昨年より大幅に下がるという悲観的な予測します。
この理由は2つあります。
1つ目の理由は、新型コロナ騒ぎ終焉による年末年始帰省の復活です。
特に3日は相当な移動ラッシュになると思われます。
11月の車販業界の業績は、全国的に不調となりました。
これは全国旅行キャンペーンによる影響が大きいと見ています。
旅行者が増えると車販が減少するということが顕著に結果に現れていたと思っています。
そして現在日本国内は旅行が一気に復活しています。
(余談ですがこのコラムを買いている午前6時半の九州行きの飛行機でも満席状態です。)
そのため、3日は帰省からの帰宅ラッシュが起きることが十分に予測できます。
目玉車による集客、営業体制による成約に力を入れるのは1~2日にしておくと良いでしょう。
2つ目の理由は、需要の先食いをしたことです。
サプライチェーンの乱れにより新車の納期が遅くなっていることも周知の事実です。
これにより、例年3月納期に間に合うために1~2月に購入しにきたお客様が8~10月の時点で既に購入をするという現象が起きました。
そのため需要の先食いをしたため、繁忙期は例年よりも落ち着く年になると予測をします。
【対策】
悲観的な予測ばかりをしましたが、その状況の中で打つ手を記載します。
①取り扱う車両の価格帯を広げる
ずばり、低価格から高価格まで取り扱いを増やすことです。
これまでは「絞り込みが重要!」と、逆のことをお伝えしてきましたが、今回は逆です。
価格帯を広げ、さまざまな需要にマッチする車両を用意することが必要です。
この理由は以下の2つとなります。
②3月納期に間に合わせるために未使用車・ちょい乗りが需要が高まるため用意する
特に新車の納期に間に合わないということで慌てて購入しにくるお客様が増えることが予想されます。
新車を諦めた客層への受け皿が必須となります。
少しでも仕入れを増やしていきましょう。
③集客はやはり低価格帯で行う
相場が上がっていますが、やはり新型コロナ、インフレによる影響で家計の圧迫は大きなものとなっております。
こういった影響は格差を広げることにつながります。
低所得層はインフレの影響で家計が圧迫され、高所得層はそこまで影響を受けません。
そのため低価格の車両を用意し、集客することが必要です。
(余談ですが、この影響もあってか、自社ローン専門店が急激に増えています。)
次の初売り・繁忙期も成功に向けて頑張っていきましょう。
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