整備工場DX入門セミナーでお伝えしていること②
2022年03月07日
G Cube Partnersの島田です。
今回のコラムは前回に引き続き、自動車業界整備工場のDX入門セミナーにてお伝えしていることの続きです。
前回はリピート率アップ・防衛率アップに関してでしたが、今回は「客単価アップ」に関して簡単に取り組めることの3例を記載します。
(1)整備士別の追加整備獲得件数の集計
前回と同様、単価アップのためにもまずは集計表の活用が必須となります。
車検や点検の際に交換した部品を、品目別に集計を取ることで整備士ごとの獲得率を算出します。
整備士別の部品交換の提案における獲得率や獲得粗利が算出できるため、評価制度にも活用ができます。
また、獲得率が高い整備士は、提案レベルが高いため、強化品目の獲得率を高めることにも繋がり、社内の成功事例の活用もできます。
提案が上手な整備士は何が良いのか、まずは社内の見本を見つけることから始めましょう。
(2)iPadを活用した追加整備の提案と次回の部品交換提案
自動車整備は高いリピート率を維持しながら収益性を高めていく必要があるため、LTV=ライフタイムバリュー (顧客生涯価値)を上げることが重要です。
(ライフタイムバリューとは取引の開始から終了するまでに、自社に対してもたらした収益の総額を算出するための指標)
分かりやすく言えば、「一度きりの車検粗利5万円」よりも、「車検粗利4万円+12点粗利1万円 」とする方が顧客満足度は高く、かつリピート率も向上することができます。
お客様には追加整備提案をする際は予算を伺い、予算をオーバーする場合はiPadで顧客カルテを残すことで、次回の点検来店で部品交換する品目を決めることができます。
病院のカルテのように、整備業界も顧客カルテを残し、提案し続けられる仕組みにする方が良いでしょう。
(3)追加整備提案や立ち合い説明のロープレを動画撮影
整備業界は良くも悪くも職人気質であり、「先輩の背中を見て覚える」ということが多い業界です。
しかし、成長スピードや生産性を高めていくためには教育・育成方法を仕組み化していくことが必要です。
最も良いのは先輩社員のロープレ動画を撮影し、社内で映像を共有することです。
無料サービスではyoutubeにアップし、社内のみに限定公開設定をすること。
有料サービスではTeach Me biz.、TANRENなどの動画教育プラットフォームサービスを活用することです。
整備業界も最終的には人材力が必要であるため、社内育成の方法を変えていくことも企業の生産性を高めるために重要なことです。
このように外部サービスも積極的に活用していきましょう。
いかがでしたでしょうか。
整備業界も生産性を上げることが急務な業界であるため、今回取り上げたようなほんの小さなことからでも取り組んでいくようにしましょう。
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